「3.11に思う」
2021.03.12
一瞬で世界が変わったあの日から10年になりました。
今日の新聞にこんな言葉がありました。
「本当に大事なものは何なのか、改めて考えさせられています。」
私は、ことばの大切さを改めて思いおこされました。
「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「お願いします」「大丈夫ですか」
たった一言であっても、ことばが人と人の間で交わされる時、ほっとする。
本当に大事なものは、当り前で何気ない生活の中にすでにあったのでしょう。
亡くなっていかれた方々を思うと、かけがえのない一瞬を頂いて生きていたことに気づかされます。「二度とない一日をどうか大切に生きてほしい。」そのような声が聞こえる気がします。
「10年が区切りではなく毎日が命日だと思って過ごしています。」
大切な人を亡くし、深い悲しみを抱えて生きておられる方のことばにふれ、
ただ祈り、無量の寿(いのち)に手が合わさります。